順理庵扇子のご案内

  • 2018.05.31
  • 逸品

初夏を前に、涼しさをたのしむ扇子ご用意いたしました。
京都宮脇賣扇庵の伝統技術を用いて、日本古来の素材でつくられた逸品です。
扇骨に漆、煤竹、焼竹を使った3品で、紋も京都蒔絵職人よる手描きでございます。平成最後の夏をともに過ごす品としてご案内させていただきます。

■漆塗り(JRSN-401)¥35,000(税抜)
色彩:ブラック(09)
寸法:9寸18間(約27cm)
特徴:扇骨(滋賀)漆塗り(京都)紋金蒔絵手書職人(京都)

扇面 顔料と銀手で引いております。

扇面の紋は、銀泥で型刷りしております。

■煤竹(JRSN-402)¥25,000(税抜)
色彩:ブラック(09)・ダークグレー(19)・シルバー(07)
寸法:8寸25間(約24cm)
特徴:扇骨 煤竹※(滋賀)

扇面 顔料と銀を手で引いております。

扇面の紋 銀泥で型刷りしております。

※煤竹(すすたけ)とは、
民家の天井などに使われ、囲炉裏や竈(かまど)の煙で百年以上燻され、煤が付着して出来上がった赤褐色の竹のことを「煤竹」と言います。
藁葺き屋根の民家の減少により、近年いよいよ希少価値が高まっております。水分がしっかりと抜けた煤竹は、狂いが少なく、開閉がなめらかです。
扇いだ時の羽のような軽さ、そして、長い年月が作り出した「艶」をお楽しみいただけます。

■焼竹8寸25間(JRSN-403) ¥15,000(税抜)
色彩:ブラック(09)・ダークグレー(19)・シルバー(07)
寸法: 8寸25間(約24cm)
特徴:扇骨 焼竹(滋賀)竹を燻し独特の色に仕上げています。

顔料と銀を手で引いております。

ご説明:京都宮脇賣扇庵について
文政6年(1823年)創業され、京扇子の風雅と実用性を追い求め、伝統を守り育ててらっしゃいます。屋号の「賣扇庵」は富岡鉄齋の命名(「賣」は「売」の旧字です)、商標の「美也古扇(美しきなり、いにしえの扇=みやこせん)」は和歌の宗家、冷泉家21代、冷泉為紀(れいぜいためもと)の筆によるものとのこと。
その扇は、昭和34年の皇太子ご成婚の際には、祝の扇として献納され、京都本店には、富岡鉄齋、竹内栖鳳、神坂雪佳をはじめとする京都画壇の四十八画伯によって描かれた天井画と、川合玉堂など東都著名画家十二人の手による扇面画が大切に保存されております。

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