財布やちり紙などの携帯品を”一切合切”入れることができる合切袋。江戸の街では”粋”を演出するため、こだわりを競った重要なファッションアイテムでした。順理庵では現代風にサイズをひとまわり大きくアレンジ。表地には、タテ糸に絹糸、ヨコ糸に馬のたてがみや尾の毛を用いて西陣で織り上げた「ホースヘア」を使用し、和装でも洋装でも使いやすい佇まいとなっています。開口部には奈良の工房の独自製法でなめされた高品質鹿革、パイピングには現在は織ることができない貴重な正絹シルクファイユ生地をあしらっています。また、”東京マイスター”の称号を持つ伝統工芸士による象牙コキに、正絹の江戸打紐を通しました。裏地には、躍動感あふれる龍、虎、鷹が描かれた正絹生地を使うなど、こだわりが凝縮された逸品です。